こんにちは。
先日、友人が新婚旅行から戻ってきました。
友人夫妻が訪れた場所は本場のネズミのワンダーランド。 つまりアメリカのディズニーランドです。
新婚旅行でカルフォルニアディズニーとは羨ましいですね。 豪遊しまくったそうです。
ちなみに、旅行にかかった費用を聞くとマジで吐きそうになりました。 根っからの貧乏症な自分には全く縁がない世界でしょう。
さて…。 友人からはお土産にこのようなものを頂きました。
「夢の国のペロペロキャンディ」
略して「夢のペロキャン」です。
重量は241グラム。
週刊少年ジャンプと比較してみました。ご覧のとおりなかなかの大きさです。
猫と遊ぶのにも手頃なサイズ。
実は俺、生まれてこのかたペロペロキャンディを食べたことがありません。 これが人生初のペロキャンです。
そして俺は思いました。
「ペロペロ」という名称がついている以上ペロペロキャンディは、やはり最後までペロペロするのが然るべきなんじゃないかと。
なので、全く噛むことはせずに最後までペロペロ舐めるのみで食べきろうと思います。
包装を取るとこんな感じ。 ずっと見続けてると、なんか異次元に吸い込まれそうだ。
ではさっそく舐めてみましょう。 人生初のペロペロキャンディ、果たしてどんな味がするんだろうか……。
ペロリ
………………………。
普通だ………!
全く美味しくもなく、かといってかなり不味いというものでもない。
ただ甘味料を固めただけのような味。 まさに「ただの飴」
本場の夢の国のお菓子ということで、楽しみにしていたのですが期待していたほどではありませんでした。
まぁそれでも舐め続けるとしましょう。
ペロペロペロペロ
ペロペロペロペロ
ペロペロペロペロ
ペロペロペロペロ
飽きた……。
舐め始めて5分で味に飽きました。味があまりにも単調すぎるのです。
しかし舐め続けない限り、いつまで経ってもキャンディは減らないので舐め続けていきます。
ペロペロペロペロ
舐め続けると、表面の合成着色料が溶けてきました。
同時に合成着色料が自分の舌の上で混ざり合い、まるでカビが生えたかのよう。
このキャンディ身体にめちゃくちゃ悪いんじゃね?
一瞬そう考えましたが、夢の国の食べ物なので問題ないはず。 そう願いたい。
心を無にしてひたすら舐め続けます。
ペロペロペロペロ
ペロペロ舐め続けて5時間経過しました。
ようやくここまで消化。
気づけば午前5時を回ろうとしていたので、初日はここまでにしておきました。
キャンディはビニール袋を被せてリビングのペン立てに立てておきます。 これで埃が付着する心配はありません。
翌朝。 土産をくれた友人から電話がかかってきました。
「どうせ暇だろ。どっか行こう。今から車でそっち行くから支度しときな」 「朝までペロペロしていたから寝かせて」 と答えたのですが 「意味わからん」 と言われ一方的に電話を切られました。
ペロペロキャンディで撲殺してやろうかと思いました。
「おはよー」
「ペロペロしながら出かけるぞ」
何言ってんだこいつ……
車で最寄りのショッピングモールへ。
もちろん移動中の車内でもペロペロします。
ショッピングモールに到着しました。 駐車場からエスカレーターを使って下のフロアに向かいます。
ペロペロペロペロ
ペロペロペロペロ
指示棒代わりにもなるペロペロキャンディ。
片手が塞がっててもUFO キャッチャーならプレイできます。
カーネルおじさんにもペロペロさせてあげましょう。 見ての通りご満悦な表情です。
ショッピングモールで何もショッピングせずに一通りぶらついた後は、おしゃれなカフェで優雅なティータイムをとることにしました。
本格的なウィーンスタイルのカフェですが、お洒落すぎて少し固い感じがします。 なので、ペロペロキャンディを加えてみました。
何事もちょっぴりアクセントを加える。これが大事ですね。
コーヒーをすすり…
キャンディをペロペロする。
なんて優雅なティータイムでしょう。
そして帰宅。 寝不足だったのですぐに寝ました。
まだまだ先は長い……。
翌日もペロペロします。
ペロペロペロペロ
ペロペロするだけでは飽きるので、たまにキャンディを踊らせてみました。
ようやく7分の1ぐらいいったかな…。
翌日もそのまた翌日も欠かさずペロペロ。 ほぼ毎日欠かさずペロペロし続けました。
ペロペロペロペロ
ペロペロペロペロ
ニャー
こんな感じにペン立てからキャンディを取り出し、ペロペロしております。
ようやく棒の先端が見えてきました。 少しずつですが順調にキャンディが減ってます。
しかしある日、事件が起きました。
2つに割れた。
ペロペロしている最中、誤ってキャンディを床に落としてしまったのです。 落下の衝撃に耐えることは難しかったようで、無情にもキャンディは2つに割れてしまいました。
ちなみにキャンディに白い部分が多いのは、落としてしまった時に埃が大量に付着したので水洗いしたからです。 表面の合成着色料がごっそり流れていきました。
工場で頑張って働いている人の手みたいになりました。
水洗いしたことによりキャンディに色味がなくなってしまい、なんだか寂しいので梅パチを振りかけてみることにしました。
フリフリ…
フリフリフリ…
ファサァ…
原色以外の色味が加わり、目に優しい感じになりました。
さて…梅パチを振りかけたペロペロキャンディ、どんな味がするのだろうか……?
ペロリ
………………………。
味が混ざってない………!
キャンディと梅パチ、互いの味が主張し合って舌の上で混ざってません。 真っ先に梅パチの酸味が舌を刺激し、その後徐々にキャンディの甘みが舌に伝わってきます。
どうやら異国のお菓子同士、仲良く交わることはできないようです。
箸でキャンディを持ったままペロペロし続けるのは面倒なので、砕いて一欠片ずつペロペロすることにしました。
〜1週間後〜
キャンディをペロペロし続けることに、いい加減疲れてきました。
なんで俺はこんなことをしているんだろう……。なんで噛まずにずっとペロペロしているのだろう……。なんでこんな楽しくもないことをやり続けているのだろう……。
自問自答を繰り返しながら砕いたキャンディを一欠片ずつペロペロし続けます。
あぁ……、これが綾瀬はるかの背中だったら喜んでペロペロするのに……
ペロペロペロペロ
キャンディをくれた友人には最初こそ感謝しましたが、今では憎しみの感情しか湧いてきません。
〜10日後〜
キャンディをペロペロし始めた頃はまだ厚着でしたが、半袖で過ごせるくらい暖かくなってきました。 キャンディに翻弄され、自分の精神状態も危うくなってきました。
そして気づけば、残すは最後の一欠片。
長かった……。
ようやくこのペロペロの苦しみから解放される……。
パクリ
ペロペロペロペロ
終わった……。
……………………。
一体俺は……このキャンディをペロペロし続けることで何を得ることができたんだろうか……。
なんだか…眠くなってきたなぁ………。
ペロペロキャンディは大量の合成着色料を自分の舌先に残して、溶けていきました。
同時に言い知れない虚無感が体に襲ってきました。
もう一生ペロペロしたくありません。
またペロペロキャンディを貰うことがあっても、今度は真っ先に下記の店に買い取っていただきたいと思います。
しかし、一応問い合わせてみたところ、ペロペロキャンディは買取不可でした。
おわり。
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超インドア派。妄想族である。立ち相撲が結構強い。
好きなTV番組は「SASUKE」。
ディズニーのペロペロキャンディが懐かしく探してこの記事見つけ面白かったです
コメントありがとうございます。
このキャンディーを舐めてたのは2016年。
今ディズニーで販売してるペロペロキャンディーも舐めたら着色料で舌がヘドロ色になるのかなぁ……?
面白かったです!!僕も今度ペロペロキャンディを全部舐めてみようと思います笑
素敵な記事をありがとうございました!
記事を読んでいただき、ありがとうございます!
是非最後まで舐め回してください 笑
定期的に見にきたくなってしまう内容です。初めてこの記事にたどり着いたのは5年前でしょうか。イラストの参考にとペロペロキャンディの写真を探していた時のことです。Googleの画像検索欄にてこのブログの画像が表示されていてちょっと興味が湧いて、画像をクリックしたのがきっかけでした。
私自身ペロペロキャンディを最後まで食べ切った経験がないので、日常の中で徐々に減っていくペロペロキャンディを見るのはでも楽しいものでした。
とても面白いものを見させていただいことに感謝します。ありがとうございます。
メッセージいただきありがとうございます。
この記事を書いたのはもう6年前になります。
久々に読み返してみて、僕自身とても懐かしい気持ちになりました。
ちなみに、この日以来1度もペロペロキャンディは食していません 笑