あー、何もする気が起きねー。 ( ゚ ρ ゚ )ボーーーー
1ヶ月もの間、山道を登ったり下ったりの繰り返したことが、本来怠け者である俺の体には相当堪えたらしい。
ヤベー。何もする気が起きねー。日記書く気も起きねー。
というか、別に外を出歩いてないから日記書くことも特にないけど。
もう旅するの面倒くせぇよー。 体を動かすのも面倒くせぇー。 ってか、飯食うことすら面倒くせぇー。 何もしたくねー。
あー、というかもう旅しなくていいんじゃね?
そういうわけで、俺の旅はようやく終わりを迎えた。 こんな自分に関わってくれた方々に感謝と敬意を払いたい。
ありがとう!旅先で出会った人たち!
………………いか~ん!!
あ、危ない…………。 旅が終わるところだった。 まだ終わらない。
もうちっとだけ続くんじゃ
とりあえず日帰りできる近場に足を運んでみるか。
そういうわけで、着替えを済まして部屋を出ようとすると、廊下から若い日本人男女の話し声が聞こえた。
「えー、スカートだけ?私は可愛くないってこと?」
「いやいや、勿論アユミも可愛いよ」
「もうヒロシったら。じゃあアユミもスカートも可愛いねって言われるように頑張る」
「大好きだよアユミ」
「私も。チュッ」
「チュッ」
イチャつくんなら部屋でやれ。部屋で。 そんなところでイチャつかれたら、日本人がアホだと思われるだろうが。
お前らは野原家の隣に引っ越してきた鳩ヶ谷家 (ヨシリン&ミッチー)か。
バカップルはお互い抱き合った状態で、鳩が豆鉄砲をくらったかのような顔をしてこちらを見る。
部屋の前でイチャついていたバカップルにそう挨拶をして宿を出た。
宿からバス停に向かい、そこからミニバスに乗り、カトマンズの南西にあるキルティプルという町に向かった。 バス停から40分ほどでキルティプルに到着。 日干しレンガの家々が建ち並ぶ景観の美しい町である。
町の中には車が乗り入れられないため、カトマンズのように車の騒音に悩まされることもなく、のんびり町を散策できる。
「ハロー!カモンカモン!君は何人だい?」
「日本人だよ」
「おぉ日本かー!俺の兄は日本に住んでるんだよ!日本の何処出身?東京?大阪?」
「山口ってところ」
「ヤマグチ?知らないなー」
「田舎だからねぇ」
「君の名前は?」
「大悟」
「大悟、俺の名前はケビシバ。モンゴルフェイスのケビシバって呼んでくれ」
確かにケビシバの言う通り、彼の顔付きはネパール人というより(ネパールにも色んな民族がいるが)モンゴル人に近い顔立ちをしていた。
ケビシバと一緒にキルティプルの町を歩きながら話をする。
「大悟、俺の実家はダランって町にあるんだ」
ケビシバが言う。
「ダランって何処にあるの?」
「カトマンズの東にある町さ。ネパールの東部にはいい町がたくさんあるよ」
「そうなんじゃー」
「俺は1週間後、ダランに帰るんだけど君も一緒に来ないかい?」
君が良ければ、家に泊まってもいいよとケビシバは言う。
「んー、考えておくよ。そういえばダランは暑いの?」
「暑くないよ。涼しいさ」
「あ、じゃあ行くかも。涼しいところ好きだし」
「俺の携帯番号教えるから、もしダランに来たら連絡してよ」
ケビシバから連絡先を控えた紙を貰い、自分はキルティプルを後にした。
宿のパソコンを借りて、久々にネットをしてみた。 facebookを開くとカンボジアのシェムリアップで出会った、虫刺されを掻きむしり出血してしまうという命に関わるほどの重傷を負い、一緒に病院に行った(※東南アジア編 病院へGO!参照)創太さんからメッセージが届いていた。
「元気かい?君がシェムリアップを去った後も、色々と君の話題が出てきたよ。たまにはfacebookで近況報告でもしてくれよ〜」
といった内容だ。 かなり前に送られてきている。
とりあえずメッセージを返しておこう。次いつネットできるか分からないし。
「俺は今ネパールのカトマンズにいます。元気です」
返信っと。
そう思った途端、すぐに創太さんからメッセージが返ってきた。
返信早ッ!Σ( ・д・´)
その旨を伝えると、「今からそっち行ってもいいか?」というメッセージが送られてきた。
そう返信すると、すぐに創太さんが宿にやって来た。 それともう1人、テツさんという坊主頭の男性も一緒だ。
「ひっさしぶりー。元気ー!?」
「元気ですよー」
話をすると、カンボジアに1ヶ月滞在した後、中国に入国し、テツさんと中国語が堪能な日本人女性と3人で入域許可証無しでチベットに入国してきたそうだ。
おもいっきり闇ルートの入国である。
一般的な正規ルートでチベットに入るには、旅行会社を通じて入域許可証を取得しなければならず、そのうえ、団体ツアー形式で行動しなければならない。
中国政府のチベットへの弾圧は激しく、銃器を装備した武装警察も数人体制で編成され行動してるそうだ。
宿泊した宿の窓に弾丸の貫通跡もあったそうだ。
至るところに監視の目があるので、入域許可証無しのチベットへの旅はかなりハラハラドキドキの摩訶不思議アドベンチャーだったみたいである。
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