バスは約13時間かけてチェンライに到着した。
はー、疲れた。(。´-д-)
思えば、出国前日から一度も熟睡してないんだよな。早く宿で休みたい……。
宿はチャットハウスというゲストハウスに決定。 シャワー、トイレ共同のシングル部屋が空いていたので、その部屋に決めた。 チェックインを済ませた後にシャワーを浴び、そのまま泥のように眠りについた。
コッケコッコー!!
うるさッ!!
鶏の鳴き声で早朝に目が覚めた。どうやら丸一日中眠っていたようだ。着替えて外に出てみる。
バンコクは大都会な為、朝昼晩関わらずうるさかったが、チェンライは静かでのんびりした町である。町の中心部には金色の時計塔が建っており、その近くに地元の人が集まる大きな市場があった。
「お前、タイ人っぽい顔してるのにタイ語を話せないんだなwww」 と馬鹿にされていたとおり、一切タイ語は話せない。
チェンライに到着して、数日経った。 今日は大晦日だ。チェンコンに向かう予定だったが大晦日には町で祭りが行われると耳にしたので、もう1泊することにした。宿泊しているゲストハウスの庭では、欧米人のグループがバーベキューの準備をしている。
少し離れた大きなステージでは漫才の様なものが行われていた。 0時になると同時に、数分間花火が高々と打ち上げられた。
元旦かぁ……。(‐ω‐)
なんで俺は年を越す前に海外に来たのだろうか……。
翌日、荷物をまとめてバスターミナルに向かった。 バスに乗り込み、チェンコンへ向かう。
約2時間半後、チェンコンに到着。
宿を探し歩き始めて20分経過。
ここら辺では200バーツが底値なのか?宿代はあまりかけたくないんだよなぁ。
もういいや、歩くの疲れた。さっき訪ねた200バーツの宿に泊まろう。
そう思った矢先に「何処に行くんですか?」とタイ人女性が英語で話し掛けてきた。
「あぁ、安いゲストハウスを探しているんですけど」
「いくらぐらいの宿がいいんですか?」
「いくらでも。安ければ安い方が助かります」
「わかりました。案内します、ついてきて」
……これは、素直に親切と受け取っていいものだろうか。
案内した後でチップを要求してきたり、怪しい宝石店なんかに連れていかれて軟禁状態にされたりしないだろうか。 以前にインドを旅したことで、俺はこういう輩には少なからず警戒心を抱いてしまうようになっていた。
いや、でもここタイだしなぁ……。
とりあえず、少し間合いを取りながら女性の後をついていった。
女性と一緒に最初に訪ねた宿は満室だった。
「今日は元旦でしょ、モン族の人々が町に沢山やって来て祭りみたいなことをするのよ。タイ人の観光客もそれを目当てにチェンコンにやって来るから安い宿は一杯になっちゃうの」
「へぇー、そうなんですか」
親切にそんな情報まで教えてくれるとは……。
「じゃあ私はこれで」 そう言って女性は去っていった。
……特に何も無かったな。
怪しいなと思ったりしてごめんなさい。
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超インドア派。妄想族である。立ち相撲が結構強い。
好きなTV番組は「SASUKE」。