前回の続きです。
このリンシェの村に数日間滞在することにしました。ついでに伝説の防具探しもしようと思います。
とりあえず村を散歩してみました。 麦や豆などの作物の収穫は、数日前にほぼ終えたそうです。収穫前には黄金色の麦が畑一面、風にそよいで、大層美しい景観とのこと。
テクテク村の中を散歩していると、草刈りをしているおばあさんに声をかけられました。
「そこのお兄さんや」
「はい、なんでしょうか?」
「草刈りしてくれ」
「……まぁいいけど」
なぜかいきなり草刈りを手伝わされました。 村に来たばかりの旅人に労働させおって……。あとでたっぷりお駄賃請求してやるからな!
草刈りをしていると、あっという間に日が暮れたので宿に戻りました。
ホームステイ先の主人と奥さん。数日間お世話になりました。
リンシェの村は70件ほどの民家が点在しています。そのうち、ほとんどの住民が老人と年端のいかない子供です。ラダック、ザンスカール地域について詳しい人と話したことがあるのですが、この地域も日本と同じように過疎化が進んでいるとのことです。 確かに、どの村も働き盛りの若者はあまり見かけませんでした。大多数の若者が村に残るより、街に出ることを選びます。街のほうが仕事も娯楽も溢れているためです。 人口が増え続けているインドでさえ、日本と同じように過疎化の道を辿っているのです。
やはりどの国も若者が考えることは同じなんだなぁ…と、しみじみ思いました。
まぁ気持ちは分かります。吉幾三の名曲のように、村の若者は「夢」「希望」を求めて都会へ出ていきたいのでしょう。
せっかくなので替え歌を作りました。暇な人は曲に合わせて口ずさんでください。
ハァ アァそれ アァよいしょ ハァ 俺らこんな村いやだ 俺らこんな村いやだ 山を下るだ 山を下ったら 銭コァ貯めで 下界で馬車引くだ カァ アァそれ そうしましょ そうしましょ ハァ 俺らこんな村いやだ 俺らこんな村いやだ 俺らこんな村いやだ 俺らこんな村いやだ 山を下るだ
リンシェにはゴンパがあります。トゥクストップと一緒に見学に行きました。
※ゴンパ内を撮影する場合はきちんと撮影の意向を伝え、管理人の僧侶の方に許可を得ましょう。無断撮影など以ての外。基本的にゴンパ内部は撮影禁止の部屋が多いので、許可された場所でのみの撮影となります。
「チベット仏教は出家した時点で恋愛禁止だよね」
「そりゃもちろん。そんなことしたら天罰が下る」
「はー。あ、そういえば日本のほとんどのアイドルも恋愛禁止だぞ」
「そうなのか!?僧侶みたいじゃないか!」
「だね。……でも恋愛禁止だけどセックスはしてるぞ」
「恋愛禁止なのにセックスはしてるのか!?」
「そうだよ」
「僧侶みたいに恋愛禁止なのにセックスはしていいのか!?」
「いいんじゃない?よく知らんけど」
「訳がわからないな…」
「だよなー。あ…。そういえばさ、僧侶はゲームの人間相手だったら恋愛はしていいのかな?」
「は?何言ってんだ?」
「日本にはゲームのキャラクター相手と疑似恋愛をするゲームがあるんだ。ほらこんなの」
「ゲームの女に恋するのか!?お前頭大丈夫か!?」
「いやゲーム!あくまでゲームだから!生身の人間と同じような恋愛感情にはならないから!」(そんな人もいるかもしれないが)
「それでも理解しかねる。僧侶はそんなたわけたものはしない。ゲームでもやってはいけない」
「そうかー。ちなみに俺の彼女は左の姉ヶ崎寧々先輩ね」
「俺には3人とも同じ顔に見えるんだが」
「トゥクストップもやれば分かる。必ずハマる」
「ゲームより現実の女のほうが絶対いいだろ。だって触れないんだろ」
「まぁそりゃそうだけどさ。現実の女からは見向きもされない哀れな男だしな俺」
「大悟はいい男だと思うけどな」
「だよな。こんないい男に彼女ができないのは世界7不思議の1つと言っても過言ではない」
「多分、前世で悪い女遊びでもしたんだろう」
「そうなのかなぁ…」
「どうせならラダックかザンスカールで出家すれば?」
「えー」
「大悟なら絶対いいチベット僧侶になれるし、出家すれば来世は幸せな人生を歩めるぞ」
「出家したらラブプラスできなくなるから嫌だ」
「恋愛といえば……トゥクストップと奥さんとの馴れ初めはどんな感じだったん?」
「奥さんがレーの町を歩いてたところをナンパした」
「ナンパぁっ!?」
チベット仏教徒の人もナンパするのだなぁ……。
時代の移り変わりを感じました。
これまでの流れを映像で。
村には病院があります。
「病院があるじゃん」
「そりゃ病気になった時は病院が無いと困るからな」
「お医者さんはいるの?」
「いるよ。ってか、その子に大悟も会ってるじゃん」
「医者になんて会ったっけ?」
「あれ、デチュンじゃん!」
ホームステイさせてもらっている家の主人の姪っこ、デチュンという娘が医者でした。レーの町で6年間医学を学んだ後、この村に戻ってきたそうです。病院といっても、設備は全く整っていないので薬の処方のみ扱っているとのこと。
「村で唯一のお医者さんじゃん。Dr.コトー診療所みたいだなぁ」
「大悟もまた食中毒になったらデチュンに言えばいい。すぐに薬を処方してもらえるぞ」
「薬じゃどうにもならないような大怪我した時はどうするの?」
「お金を積めばヘリでレーの町へ救急搬送できるぞ。緊急電話使える場所あるし」
「そういえばヘリポートがあったな…」
「まぁどっちにしろ運ぶのに時間かかるし、大怪我の時は運命と捉えて、大抵諦めるけどな」
「諦めるのかよ」
病院でお茶を頂いた後、ヘリポートに向かいました。
リンシェの村にあるヘリポート。ダライ・ラマがヘリコプターで訪問する際に使われるそうです。普段は子供たちの遊び場になっています。
せっかくなのでヘリポートの上に立ってみました。
UFOにさらわれました。 宇宙人に人体実験されましたが、それでもまだザンスカールを目指します。 伝説の防具は見つかりませんでした。
つづく。 |
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超インドア派。妄想族である。立ち相撲が結構強い。
好きなTV番組は「SASUKE」。