翌日の午後、バスでタベンミンチェイに向かう。 町から離れると、のどかな農村風景が窓の外に写った。
コンポントムを出発して約3時間後、大きな町にバスが停車した。
「プリア・ウィヘアー!」 運転手が大声で乗客に告げる。
そこから1時間程経過。
……おかしいな。タベンミンチェイにはまだ着かないのか?地図を見た感じだと距離的にもう着いてもおかしくないはずなんだが……。
そんなことを考えているとバスが停車した。
ここはスラアェムって町か…。一体何処なんだ?
持っている本の地図のページを広げる。
……ん?この町、遺跡プリア・ウィヘアに一番近い町じゃん。
……………………タベンミンチェイとっくに通り過ぎとるがな!
そんな馬鹿な!今回はクラチェの件の時みたいに居眠りなんかして乗り過ごすなんてミスは無かったはずだ! 何故だ!何故知らぬ間にスラアェムに辿り着いてるんだ!?
「おーい兄ちゃん、バスから降りなー」 バスの運転手が言う。
どうやらここが終点らしい。
…………まぁいっか。
後日分かったのだが、タベンミンチェイはプリアウィヘア州、州都ということで、そのままプリアウィヘアと呼ばれているらしい。
何故かどの宿も宿泊客がかなり多かった。
…何だ?この町で何かあるのか?
とりあえず部屋が空いていた宿にチェックインし、眠りについた。
ワイワイガヤガヤと宿が騒がしい。
んー、うるせー。
目が覚めてしまった。 時計を見てみる。
……まだ午前4時じゃないか。
宿泊しているカンボジア人達、超早起きだ。 そんなに早起きしてもラジオ体操はまだ始まらねーぞバカヤロー。 二度寝する。
そして起床。 宿泊客が自分以外1人もいなくなっていた。
あの団体客は一体何だったんだ?(´-ω-)
プリア・ウィヘアに行ってみることにした。 遺跡の近くの町に来ているのだから行かなきゃ勿体ない。 この遺跡はアンコールワットよりも歴史が古く、北から南へ標高約525~650mと変化する山上の斜面に建立されている。南側は断崖絶壁で、そこからは広大なカンボジアの大地が見渡せる。
……………ふふふ、おもいっきり滞在してしまっている状況である(泣)
しかし、近くに本に載ってる遺跡があったら行きたくなるものだ。
数十分後、町から26km離れた遺跡のある山の麓に到着。そこから約6kmは高さ500mを一気に登る為、かなり急勾配な道のりである。
頂上に到達。 遺跡プリア・ウィヘアに足を運ぶ。 さて、さっそく遺跡からのパノラマを拝むとしよう。 断崖絶壁の山上の斜面からカンボジアの大地を見渡す。
…………………………………………。 うーん、霞みがかっていてよく分からんな。 来た意味無ぇー。…とりあえず遺跡見とくか。
あー超ドキドキする。
ん、あそこに階段があるぞ。
さっそく降りてみる。
その瞬間、 「おいっ、そこのお前!そっちに行くな!」 銃器を装備した兵隊が鬼のような形相で俺に向かって怒鳴ってきた。
「へーい」
立入禁止ならロープでも張るか、看板でも立てておいてくれ……。
シェムリアップ近辺の遺跡と違って、全く修繕工事を行われていないので保存状態は良いとは言えないが、それはそれで味がある。
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超インドア派。妄想族である。立ち相撲が結構強い。
好きなTV番組は「SASUKE」。